Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme

Aozora Bunko

と叫んだ拍子に、ふと目を開きますと、それは夢だったことがわかりましたが、ちょうど怪物が食いついた肩のへんを、誰かの大きな手が掴んでいるではありませんか。「オヤッ」と思って、見上げますと、すぐ頭の上に、恐しい人がしゃがんで、一郎君の顔をのぞきこんでいました。

それは青い絹の上着を着て、同じ絹のダブダブのズボンをはいた、顔中髭だらけの大男でした。まるで五月幟の鍾馗さまみたいな恐しい奴です。その大男が、獅子の吠えるような声でしゃべっているのですが、何を言っているのかサッパリわかりません。日本語ではないのです。

「ワハハハハハハ、オイオイ、チンピラ、何をきょろきょろしているんだ。そのお方はこの船の船長さまだぞ。お前たちが可愛い顔をしているといって、ほめておいでなさるのだ」

声に驚いて、その方を見ますと、例の水夫長という男が、部屋の戸口に立ちはだかって、さもおかしそうに笑っているのでした。「アア、それじゃ、ここはあの三本マストの帆船の船室なんだな」と、やっと気がついて、うしろを見れば、前田君と西川君の二少年も、今、目をさましたばかりとみえ、ボンヤリした顔で、隅っこにうずくまっていました。