Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 197.228 Zeichen · 394 Bildschirme
と、官兵衛一流の見解をのべて、まず相手の荒胆をなだめ、諄々と、
(――やがて、次代の世は、かくなるものである)
と、信長の抱負を語り、秀吉の人となりをそれとなく話し、いつか花房助兵衛の心をまったく捉えていた。
その花房助兵衛をもって、戸川肥後守を説かせ、四老のうち、二人までは、まず秀吉加担に傾いたところで、官兵衛は直接、宇喜多直家に会って、
「御当家の立場は、もはやいつまで、日和見をゆるすものではありません。いまや毛利どのに組すか、羽柴どのと盟約あるか、二つに一つを選ばねばならぬときに迫っています」
と、単刀直入に、
「確たる御返辞を」
と、秀吉の使いとして、態度の表明を求めたのである。
もちろん重大事である。
四老以下、重臣をあつめて、評議となった。
花房、戸川のふたりは、当然、官兵衛の口吻を代表していた。
「羽柴筑前を通じて、織田方に加担あるこそ、将来の大計と信じられる」――を、主張するのだった。
それに対して、四老の一人、長船紀伊守が、
「なるほど、秀吉とやらは、信長の卒伍から身を起して、いま播磨一円を領し、やがては山陰山陽の二十余ヵ国をも併呑せんとするかの如き概ある者、おそらく凡人ではありますまい。