Japanische Klassiker mit Furigana
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せっしょうせき
日本の諸国物語
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の諸国物語 (せっしょうせき) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.040 Zeichen · 158 Bildschirme
」とびくびくしながら、殿様が手紙をあけてごらんになりますと、二匹の馬の親子を見分けてもらいたい。それができなければ、信濃国を攻めほろぼしてしまうと書いてありました。殿様はまた、連れて来た二匹の馬をごらんになりますと、大きさから毛色まで、瓜二つといってもいいほどよく似た馬で、同じような元気ではねていました。殿様はお困りになって、また家来たちに御相談をなさいました。それでもだめなので、また国中におふれを回しまして、
「だれか馬の親子を見分けることを知っているか。うまく見分けたものには望みの褒美をやる。」
と告げしらせました。
また国中の大さわぎになって、こんどこそうまく当てて、御褒美にありつこうと思う者が、ぞろぞろ殿様の御殿へ、お隣の国から来た二匹の牝馬を見に出かけました。ところがよほど見分けにくい馬と見えて、名高いばくろうの名人でも、やはり首をかしげて考え込むばかりでした。そこでお百姓はまた穴倉へ行って、おかあさんに相談しますと、おかあさんはやはり笑って、
「それもむずかしいことではないよ。亡くなったおじいさんに聞いたことがある。親子の分からない馬は、二匹を放しておいて、間に草を置けばいい。