Japanische Klassiker mit Furigana
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せっしょうせき
日本の諸国物語
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の諸国物語 (せっしょうせき) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.040 Zeichen · 158 Bildschirme
困りきってしまって、二人は大空を見上げながら、ありったけの悲しい声をふりしぼって、
「お天道さま、金ン綱。」
とさけびました。
すると、がらがらという音がして、高い大空の上から、長い長い鉄の綱がぶら下がってきました。太郎と次郎はその綱にぶら下がって、するする、するする、大空まで登って逃げました。
山姥はそれを見ると、くやしがって、同じように空を見上げて、
「お天道さま、腐れ縄。」
と大声を上げてわめきました。
するとすぐ、ぼそぼそという音がして、高い大空の上から、長い長い腐れ縄がぶら下がってきました。山姥はいきなりその縄にぶら下がって、子供たちを追っかけながら、どこまでもどこまでも登って行きました。するうち自分のからだの重みで、だんだん縄が弱ってきて、中途からぷつりと切れました。
山姥は半分縄をつかんだまま、高い大空からまっさかさまに、ちょうど大きなそば畑の真ん中に落ちました。そしてそこにあった大きな石にひどく頭をぶっつけて、たくさん血を出して、死んでしまいました。その血がそばの根を染めたので、いまだにそれは血のように真っ赤な色をしているのです。
猿と蟹