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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

我々の同僚中では故中尉が、ロゼリイス姫と睦まじかったせいか、最も早くこの国の言葉に通じていたのでありまして、この点中尉の語学の才能というものは、まことに天才的だったと申すべきでありましょう。中尉を失って後の我々武骨者一同は、意思を通じ合うのに事々に困難を感じ、そのたびごとに故人を憶うの情切なるものあるを覚えていたのでありますが、その中尉すらも教養のあるせいか、貴族や姫たちとは割合容易に意を通じ合いましたが、侍女や奴隷たちと話を交えるのには大いに困難を感じていたらしいのであります。ですから、その時も侍女のただならぬ気色を見て、我々中では比較的言葉が通じると自他ともに許しておりましたアダルベルト二等機関兵曹が、手真似足真似で意を尽そうとしましたが、もちろんちんぷんかんぷんわかりようはずはありませぬ。

「こいつはどうにも難しい。何としても分りませんな」と兵曹は匙を投げました。

「何か向うへ来てくれとでも、言うんじゃないかな?」

「らしいですな……じゃちょって行ってみて来ましょうか?」と兵曹は立ち上りましたが、しかもそれを見ると、立ち上った侍女は、我々三人をも指ざして、何か言っているらしいのであります。