Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
一八 総督ペレニウスの亡命
私考うるに、これは我々羅馬学者にとっての研究課題というよりは、むしろ医学界の方に与うる大いなる問題であって、世界の医学界はこの二個の屍体を繞る研究論議で、おそらくは今後沸騰するであろうと考えられるのであります。
以上で、細節の考証を終ることとし、この辺で結論を付けてしまうことにしたいと思いますが、いかがでしょう。ここいらで、ちょっと休憩させていただけませんかね?」と博士は、座長格のトウリァ君を顧みて微笑んだ。
「年を取りますと、まことにどうも……スグ意気地がなくなりましてねえ」
一八 総督ペレニウスの亡命
「さあさあ、どうぞ御遠慮なく!」
「これはどうもうっかりしておりまして、飛んだ不調法をいたしました」とトウリァ君に麾かれて、村長も面食らって飛んできた。
「さぞ、お腹もお空きになりましたでしょう。別室にはお食事のお支度もできておりますから。おい、これ、アロンゾ! 何をボヤボヤしとる。早く先生方を御案内しないか!」
「なあに、腹も何も空いてはおりません。ただ、ちょっと休息させてもらえれば結構なのでして」
かくて博士たちは別室へ退いたが、熱い珈琲の一杯、寛いだ紫煙の数分間は、老いたる博士の気力をまた癒したのであろう。