Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
七
しかし自分の信じたことは必ず成し遂げてしまいます。まるで鉄で拵えたような人間です。こういう人と友達になることは非常に難しい」
シャアは黙ってただにこにこしながら聞いていた。窓から眺める街路にはもう薄っすらと夕の靄がかかって暮れかかる秋の模糊たる町々の景色は、慌しい中にも妙に一抹の侘しさを私の胸に滲み入らせていたが、私のした小さな好意にさえもこんなに有頂天になって喜び切っているこの印度の人々の心根を思うと、なんとなくこの淋しい入相の景色には一脈似たものがあるように観ぜられて、それがなんとも言えず哀れに見えてならなかったのであった。
七
その厄介を極めた契約書騒ぎも済んで引越しも滞りなく終って七、八日。いよいよ秋も闌になってすいすいと赤蜻蛉の飛び交う爽やかな陽射しとなってきたが、その日も私は昼から店を切り上げて二人の子供にせがまれて金魚の冬籠りの池を掘るべく親子で泥んこやをやっている真っ最中であった。
急に表に騒がしく人声がする様子であったが、やがてドヤドヤとはいって来たのはヴァローダ商会のカ氏を先頭にシャア、ジャヴェリたちの一行であった。泥だらけになって喜んでいた子供たちは一瞥見ると物も言わずにコソコソと這い上ってしまった。