Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
仕方なくまるで私が十か十一、二の子供にでも話すように忘れ切っていた昔話をしてやりますと、娘は頷きながらさも楽しそうに聞いておりますのです。そして話し終って、さあ、もういいだろう。これでお前もしばらくあの方のことを考えないで眠るようにしなければいけないと私が抱いていた手を放そうとしますと、いいえお父様! 後生ですからもうしばらく私を抱いていらして下さいまし。お年を召したお父様を夜中にお起しさせていて、ほんとうに申し訳ございませんけれど、私の生涯一度のお願いでございます、どうぞもうしばらくの間こうしていらして下さいまし、と縋るようにして私の手を放さないのです。私はまた子供のように、娘を揺り上げ揺り降しあやしながら、それからどれほどの間他愛もない話をしておりましたことでしょうか。言わば私はただフムフムと娘の言うことに頷いておりましたようなものなのですが、人というものはどんなに生きていたいと願っても、決して永遠にこの世に生きてはいられるものではないということや、人生の黄昏はその人その人によって異なるものであって、ある人にとっては生活の曙の光がさし初めた時でも、ある人にとっては陽がすでに沈みかけて夕暮れの薄闇が頭上に蔽い被さっている時であり、人はおのおの自分を手招きしているものに忠実であるべきであって、不幸や幸福