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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

夫人よ、ついに、老エフィゲニウスが姫の涙の前にすべてを抛ってしまったごとくに、大尉も、そして我々一同もまた、老エフィゲニウスの涙の前にすべてを抛って従うべく、心を定めてしまったのであります。

その頃には姫の死は、もはやこの都会中へも知れわたってしまったのでありましょう。この地最高の貴族エフィゲニウス家の愛娘としてよりもむしろ、すべての人に優しく慈悲深いので、市民一般から愛慕されていたロゼリイス姫の死を悼むためか、遠近の鐘が鳴り始めて、市民の群れは踵を接して眼下遥かなる正門の前に集いて徊顧望立ち去りも得で敬虔なる黙祷を捧げておりました。そしてこの地の大官連中が来り弔するのでありましょうか、供回り揃えて幾台も幾台もの轎が引っ切りなしに正門からこの本邸への道を続いてくるのが見えました。そしてやがて姫の送葬にこれら弔客の接見に、老エフィゲニウスの身近怱忙を加うべきを思い、我らは今一度姫の死に涙の黙祷を捧げて後、やがて再び別邸への道を辿った次第でありましたが、もはや姫の葬送がいかに盛儀であったかなぞということは、申し上げるまでもなく御想像のお付きになれることでありましょう。