Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
姫の屍体もまたプリゴネと称する薬草の液に浸し麝香草の花を詰めて腐敗を禦ぎ、金銀を象嵌したる瑪瑙の寝棺に納め、さらにこれを桃金花の木にて造れる槨に入れ、エフィゲニウス家祭壇に安置して、鄭重なる祭祀が営まれているのであります。
かくしてエフィゲニウス家の奴隷たちは、その日以来二個の屍体を安置すべき木函作りに専念いたし始めたのでありますが、木函を作ると簡単には言いましても、一度これを海中へ投じましたならば、はたして何十日たって陸地へ漂着するものか、何カ月かかるものか、しかもその間怒濤の狂乱する魔の潮流はあり、世界未知の大渦巻はあり、あるいは何十年の歳月を海中に送らねばならぬものか全然予測が許されないのであります。したがってその間、浪に叩かれても渦に捲かれても海水の浸透しないように、また木函が腐蝕しないように、あらゆる面から検討してかからなければならないのであります。それがために、以前の単に文書を入れるだけの木函作りの場合においても、姫の言い付けによって、この国第一の工人たるエフィゲニウス家の奴隷クレテというものがこれに当り、四、五人の徒弟たちを手伝わせて専心これに努めておりました。