Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
そして二人とも房々とした亜麻色の髪には、紫水晶と緑玉とを鏤めて桃金花の花綵を象った黄金の冠を戴き、裳裾長くすんなりと伸した素足には、革のサンダルを穿いていた。
男の方は年頃に二十四、五歳! なんという凛々しく雄々しい風貌であったろう! 歴史画に見る古羅馬貴族のように襞の多い折目の付いた寛闊な麻の外衣を着け、肩には精巧なる金の透彫りの外衣吊りを懸けていた。二十歳か二十一、二とも思われる、女の姿のまた窈窕さ! 嫋やかな首筋はすんなりと肩へ流れて、純白女神のごとき白絹の綾羅を装うていた。しかもその顔の素晴らしさ! 美しいというよりも嬋娟というよりも、ただ希臘の彫刻からでも脱け出してきた気高さ清らかさ繊細さそのものというほかには、何と言い現すべき言葉もなかった。
傾国の女王クレオパトラの昔もかくやと偲ばれんばかり、透き徹るような美しさというものはおそらくこういう女を指すものだろうと思わずにはいられなかったのであったが、しかも緩やかに巻いた腰帯は金糸銀糸の綾織に、紅玉石か真珠でも一杯に刺繍てあるらしく、それが今陽に燦めいて煙々と瓔珞の虹を放っている光耀さ!