Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
家はいずれもさまざまで大きなものではなかったが、富裕な貴族の別荘か山荘とでもいった風情に、忍冬や常春藤の纏わりついた穹窿形の門があり云々〉というところがありますでしょう。
よほどこの人々を驚かせたとみえて、中尉はかなり綿密に、これらの邸を誌しているのでありますが、これはまったく真っ向から羅馬貴族の邸宅の描写をしたものと考えて、寸分の相違もありませぬ。この条を読みます時には私もまったく、躬自ら苔蒸した古羅馬邸宅を迫遥するの思いを禁じ得なかったのであります。強ちこの条ばかりでなく、記録や書翰中の随所に出ておりますのでその都度申し上げますことは甚だ煩雑になりますから、ここで一括して申し上げておくことにしますが、羅馬貴族の邸宅というものは、この世において、最も豪奢絢爛を極めたものでありまして、その著しい特長としては窓でも門でも天井でも、非常に穹窿形を多く採り入れていたのであります。
そして家を設計するには、必ず屋内に満々と水を湛えた噴泉池を設け、これを中心として左右もしくば東西南北に、屋の棟を列ならせていたものでありまして、羅馬貴族の邸宅を見て素人でも一眼に感ずることは、屋内にも庭園にも至るところに噴泉の設備があり、穹窿形が建築の随所ふんだんに採り入れられてあるということであります。