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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

「まあ! 海蛇が? あの海蛇の頸飾りが盗られたんですの?」

とびっくりして嬢は一足歩を進めたが、公爵家の海蛇の頸飾りといえば、公爵家の名前よりもっと昔から、丁抹全土に響き渡っていた。いいや、国内はおろか! 宝石マニヤ垂涎の的として、欧州中にも轟き渡っていたかも知れぬ。

「どういうわけで、海蛇なぞと不思議な名前がつけられているのか、……形からそういわれているのか? さまざまなことをいう人はありますけれど、ハッキリした由来はわかりませんのよ。ただ、昔からそう呼ばれてますの。なんでも、十九世紀中頃とかに、公爵家の御先祖が戦功をお立てになって、瑞典のシーゲムンド六世とかから、お貰いになったものですとか。それ以来、公爵家の無二の家宝になっていますのよ」

〇・六五、八五の小粒は元より、一カラット、二カラット、四カラットから中には十カラットくらいの大粒のダイヤが、絡み合った二匹の海蛇を象った精巧な白金の鎖に百何十個も鏤めてあるという、評判であった。到底時価になぞ、換算できるものではないが、もし強いてすれば、おそらく七、八千万クローネから一億クローネ近くのものであろうと噂されている。