Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
台は二匹の海蛇を象った、糸のように繊い白金の鎖、全長五十四吋ある。重さは正確なことはわからぬが、この偽物と掛けた感じはまったく、同一である。それだから、スリ換えられても少しもわからなかったのだと、未亡人が言い添える。ともかく、この偽物は持って帰って、指紋を検出しなければならぬ。
当主公爵は、すでに会社へ出勤して留守であったが、そこへ公爵夫人が現れた。深窓に育った姫君といったように、結婚しても公爵夫人とは名のみで、家政の一切は男勝りの未亡人が切り廻して、夫人は夫公爵とともに部屋住みの人形のような生活を送っているのであろう。
「あの頸飾りは、お母様がほんとうに大切にしていらっしゃいますの。めったにお使いになることもございませんし、召使たちには絶対触れさせもなさいませんわ。昨夜はお客様方がいらっしゃいますので、久しぶりで金庫からお出しになりましたの。早く見つかってくれれば、嬉しいと思いますわ」
これではどうにもならぬ。この小娘のような若夫人から、何らかの手懸りが得られようとは、思われぬ。
ともかく、昨夜の宴会場へ、案内してもらうことにする。
「御名代殿下が、ここへお就きになりまして、そのお隣りのお席へ、ガーネット亜米利加大使様の奥様、お隣りが保守党のアムンダゼン総裁様でございました。