Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
むしろ御性格中に、守銭奴的な、黄金狂的なものがあるのではなかろうか? と、取り沙汰されている。そこにあるいは、宝石狂的なものが潜んでいるのかも知れぬ」
オーゲの寄せてきた聞き込みを要約すれば、こういうことになる。一方ステーンセン伯爵邸を見張っているエッベや毒蛇のラルフたちからも、せっせと注進がくる。これも寄せ集めてみると、こういうことになる。
「ベーデル・ステーンセン伯爵は、本年二十七歳。フィリップ殿下と同年であるが、一九二一年の生誕であるから、殿下より半年遅い生まれである。故侍従長、ルドヴィ・ステーンセン伯爵の子として、届けられてある。が、生誕の時、故侍従長は六十三歳であった。はたして故伯爵の実子であるか否かは、不明である。
十七歳まで、現国王ヘンデル七世陛下やフィリップ殿下、インゲボルグ王女殿下らとともに、アマリエンボルグ宮殿内で育ったことは事実である。表面は、王子らの御学友ということになっているが、待遇は王子王女と何の変りもなかったことが判明した。が、この事実から直ちに、先王オスカル三世陛下の御子と判断することは、不可能である。侍従長夫妻は、他に子供なく、一九二七年、同二九年相継いで他界した。