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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

こうして伯爵は、殿下の帰られる時悠々とお供に加わって引き揚げて行ったのであるが、この場合伯爵は偽の頸飾りのほかに殿下とヨアンネス少年との二通りの衣装一切を準備して行ってるということになる。

しかもそれらの証拠を残さずに、また持って帰っているところを見れば、およそこういうことが殿下の支持なり諒解なしに行われ得ようとは絶対に思われない。すなわち何食わぬ顔をして殿下は、伯爵の犯罪の一切を諒解していられるということになる。事件の起る四、五カ月ばかり前、蒸し暑い日の午後に、北並木通りまでドライヴに来たと言って、殿下が美しい侍女を連れて立ち寄られたということを、未亡人が言っている。もちろんこれも、ほんものの殿下ではない。殿下はそのことを知ってはいられたであろうが、その立ち寄った殿下というのは、この変装した伯爵である。侍女というのは、もしかすると……もしかすると……仏蘭西生まれのイェルヴァ……レオンティーヌ夫人ではなかろうか? と、考えられる。

これが、ドラーゲ事件に対する嬢の推理であったが、伯爵が犯人だと仮定すると、いつかハルトアン検事から聞いたビョルゲ邸事件の解決も即座に付いてくる。