Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
と、座の一隅から三、四人の声がかかる。
「では一つ。先生、そういう方法で……」
「承知しました。……承知しましたが、私もマクドナルド君もね」と老博士は穏やかそうな眼を綻ばせた。「唯今も申し上げているとおり、ほんの講義に差し支えない程度の西班牙語なのですから、翻訳なぞという芸当はとても覚束ない。どなたか一人、読んで下さる方を諸君の中から選んで下さらないとね」
「そうそう、……そうでしたな。では、ちょっとお待ち下さい」とここで記者諸君が、額を集めて凝議する。
老博士のいうのはつまり、独逸文で書かれたこの三巻の巻物を一通り読んでみれば木乃伊や金貨、油絵がどういう性質を帯びたものであり、どこからどういう風に漂着してきたものであるか、そして何故に世界を驚駭せしめるような、そんな莫大な値打ちに相応しいものであるかということなぞは、一目瞭然たるのであるが、それにはここにいる記者諸君の中で誰か、独逸語に堪能な人はいないだろうか? というのであった。そうすれば亜留然丁人なのであるから読みながらスグに西班牙語に訳せるだろうというのであった。
ラ・プレンサ紙の記者ミゲル・ソオリヤ君が、すなわちその選に当る。