Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
たとえばガムシャラなくせに子供の時分から私は雷が大嫌いで、いい年をした今でも夏になってピカリゴロッ! とくると顔色を変えて座敷中をウロウロして女房に笑われるのであったが、その雷が印度――殊にカパディア氏の国のヴィルプール国の南東境を限るトラウデヤ山脈地方においては、いかに地軸も砕けんばかりに猛烈なものであるか。五月末雨季になりたてにデカン高原地帯を越えて吹いてくる季節風が、いかに凄まじい雨を伴ってくるものであるか、そしてその雨が日本なぞでは到底想像も付かぬくらいに土砂降りで、見る間にアスファルトの舗装道路の上一尺も高く川を作り出すということなぞ。あるいは印度においては今なお種姓の観念が依然としてはなはだしく、印度人は英国の虐政に泣きつつ一方においては自分らの仲間の賤民階級三千万にどれほどの酷薄な待遇を与えているかということ、印度婦人は幕組織という社会制度の桎梏に煩わされて一切の異性との交際を厳禁せられ、いかにすべての世相に背を向けて家庭内に蟄居した生活を送っているかということなぞ。しかも一口に印度人と言ってもいかに多種多様の人種を包含して、全然語系を異にする言語が二十幾つも行われているかということ、したがってヴィルプール国においてはアーリヤ語系に属するグジラット語、カッチ語を半々に用いているけれども、わずか