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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

「お待たせしました。まいりましょう! シャアお前もおいで!」と先に立たれたこの少年太子の後から私たちも昇降機を降りたが、そこで一瞬まことに異様な光景を、私は目撃したのであった。ちょうど私たちが帳場横の広い開け放した応接室の前を通りかかった時であった、入口近くに座を占めたジャヴェリは豪奢な装いを凝らしたうら若い西洋婦人と何か頻りに問答をしていたようであったが、ちらと眼を挙げた途端、この貴婦人は思わず衝撃に打たれたように、ジャヴェリを棄てて棒立に立ち上がった。そして何か一声二声叫びながら太子の方へ駆け寄ろうとしたのであった。ジャヴェリは茫然と突っ立っていたようであったが、ハッと思う間もなく巨大なシャアが太子の前に立ち塞がって、小山の揺るぎ出したような体格でジリジリと婦人をまた元の、応接室の中へ圧迫して行くように思われた。

ちょうどその時自動車が横付けになって、太子は眉一つ動かされずそのまま踏み板へ足をかけられ、私も続いて乗ってしまったから後がどうなったかは知る由もなかったが、やがて助手台にノッソリとはいって来たシャアは、相変らず石のように押し黙っていた。