Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
すべてが業というよりほかありません」
由ないことに私が好奇心を起してほじくり立てていたばっかりに話はそれからそれへと岐路に飛んで、さっきからシャアやジャヴェリは手持無沙汰そうに床の間の置物なぞに眼を移していたが、ともかくそのMISS・キャゼリンも一骨折らせて欲しい、と頼んでいることであったし、またキャゼリンの関係ならばおそらく大使館でも情なく拒むようなこともあるまいとは思われるが、ただ一つここに問題なのは、もし万一そういうことがわかったならば、キャゼリン嬢を厭い抜いていられる殿下があとでどのくらい不快にお思いになるかわからないということであった。そうかと言って、ほかに今の場合助力のできる人もなかったし、ついてははなはだ御面倒なお願いとは思うけれど明日にでも一度大使館へ行って太子殿下を訪ねて下さって、いかにしたらばいいかあなたの口から殿下の内意を伺ってみていただけないであろうかというのが、この人たちの私に対する頼みなのであった。印度人なぞは蛆虫同然にしか心得ていない大使館では我々が束になって騒ぎ立てても何らの痛痒も感じないであろうが、日本人のあなたが訪ねて行かれたならばまさかに、事実を隠蔽してお逢わせしないということもなかろうからという付け加えての言葉であった。