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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

そして船尾に白浪が湧いて、太子やシャアの姿は小さく小さくやがて人影はただ一つの船影と溶け去って、二万一千噸イキトス号は波の向うに煙を吐いて行くのであった。

そしてついに現実の上にもこの物語の上にも終りを告げる日がやってきた。よもやと考えていた我らの杞憂はついに事実となって、わずかそれから十日の後船はいよいよ米国領海に近付かんとして、布哇出航二日の後、太子並びにシャア逝去の悲報は突如として齎されたのであった。カパディア氏からの急報で私がヴァローダ商会へ駆け付けた時には、在京ヴィルプール人はことごとくヴァローダ商会の二階広間に集まっていた。すでにキャゼリン嬢は太子の後を逐って次の便船ベルゲンランド号をもって桑港へ旅立ち、印度から来た料理人、従僕らも一足先に帰国して、残るはわずかに邸の後片付けを終ってひとまず国へ引き揚げる手筈になっていたジャヴェリとカパディア氏とあと三人ばかりの印度人のみであったが、これが今在京ヴィルプール国人のすべてであった。

正面壁上に黒リボンを掩うて生けるがごとき故殿下の愛らしき印度王族姿の肖像を掲げ、その肖像の右肩に小さな花輪を懸けて、今しもそこに悄然と涙を呑んで黙祷していたらしい一団は私が闥をはいると同時に涙の筋をひいた顔を挙げて目礼したが、その中から慌しく立ち上ったカ氏とジャヴェリ