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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.773 Zeichen · 294 Bildschirme

Aozora Bunko

)

これは次郎にとって、たしかに大きな驚きの種であった。が、彼の驚きは、ただそれだけではなかった。

彼はまた考えた。

(室崎が自分に無法な言いがかりをしたのは、お鶴のためだった。そして、お鶴をつれて学校のそばを通ったのはお浜だった。お浜はなぜ学校のそばを通る気になったのか。それは自分の乳母やだったからだ。そうしてみると、自分を今日朝倉先生に結びつけてくれたのは、ほんとうは乳母やだったということになる。)

彼はそこまで考えて、世の中というものは実に不思議なものだと思った。「めぐり合わせ」という言葉が思い出された。かつて徹太郎に聞いた「運命」という言葉も顔に浮かんで来た。やはりどこかに神様というものがいて、いつも自分たちをみており、自分たちのために伺か考えているのではないか、という気もした。

しかし、それまでは、彼の気持は、まだ割合に静かだった。彼の考えは、つぎの瞬間には、乳母やから亡くなった母のことに飛んで行ったのである。

(自分を乳母やの家に預けたのは、亡くなった母さんだったのだ。そして、母さんがもし自分を乳母やに預けていなかったとしたら乳母やは今日学校のそばを通りはしない。