Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme
一人が皮肉な調子でそういえば、また一人が、
「明後日は必ず大臣が面会する、大臣自身がわれわれの質問に答弁してくれる、そういう証明でも取ってくれますか。そうした確かな証明がとれれば、場合によっては立ち退かぬものでありませんよ」
「それは無理だ。わが輩のような下ッぱの警官が大臣からそんな証明が取れるものでない」警官はどこまでも鈍感で真面目で分別臭い顔だった。
「それで、なにか。若し他にお前たちの泊る場所があったら引きとるか」
「そうまでおっしゃられれば仕方ありません」総代たちも目顔でうなずき合った。「夜露さえしのげれば、どんなところでもそれは厭いません。だが、それにしても、決してここをひきとる精神ではありません。われわれの心はどこまでもここにとどまっているのです。ただ一夜の宿を他に借りるというにすぎない。その点を誤解しないで下さい」
では、ともかくも本署へ行って相談しようと強要されて、総代は一同を残して京橋警察署へ同行した。やがて、農商務省の庭にも夜靄がこめだして、一同が総代の帰りを待ちあぐんでいると、一人の警官が彼等の前へ来て一同に申し渡した。
「築地の本願寺を借りて一泊させることになったから、すぐそちらへ行くがいい。