Japanische Klassiker mit Furigana
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme
反対派の新聞は犬猿夫婦などと揶揄したが、伊藤内閣はこれに怯えるもののようにあわただしく退陣した。すなわち二十五日総辞職があって同日大隈、板垣が官邸に招かれて伊藤から政権授与の相談をうけた。
正造はこれを聴いて「正当の手続きでない」と憂え、憤懣に堪えぬ様子だったが、翌二十六日、大竹貫一の宅に、神鞭、阿部井、山田(喜之助)等と会した際、二伯を処分すべしとまで主張した。新しい政党内閣の出発に一抹の陰影のまつわることをも遺憾としたからである。
二十七日大隈、板垣へ大命が下り、三十日に親任式が行われた。旧進歩党からは総理大臣兼外務に大隈重信、文部に尾崎行雄、司法に大東義徹、旧自由党からは内務に板垣退助、大蔵に松田正久、逓信に林有造、ほかに中立から農商務に大石正已という顔触れであった。
七月一日に大隈、板垣ほか諸大臣が憲政党本部にきて謝辞を述べた。これに対して楠本から答辞があったのち、正造もまた挨拶に起って警敕の一言を呈した。
「国民的政党で他に多数を占めるものがある場合は、円滑に政権を譲るべきである。だが、もし万一にも、藩閥的軍隊的政党が多数を擁するに至ったなら、死をもって守るべきである」