Japanische Klassiker mit Furigana
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme
近藤貞吉、鷲見徹道などを得た。彼等の奔走によって、四月十一日に佐野の万座で演説会を催すまでに漕ぎつけた。正造は一旦帰京して、当日は島田三郎、松村介石、蔵原惟郭などの弁士を伴って乗りこんだ。事件の記憶もまだなまなましいこととて聴衆は二千余人、定刻前に早くも会場にあふれた。弁士たちはいずれも「請願権は憲法上に許されたものである。今回の疑獄に怯えて自分の権利を投棄するようなことがあってはならぬ。ますます奮い立って犠牲者の志を継がねばならぬ」と鼓舞したのである。
つづいて十八日には、館林の青梅天神の境内で屋外演説会を開いた。このときの責任者もまた木塚貞治で、三田善蔵、新里龍蔵、黒田鶴吉その他が準備に当った。殊に屋外演説は、竹矢来を結ってこれに布を張りまわさねば許可せぬということだったので、その準備に予想外の困難をした。弁士は前回の四名のほかに荒川高三郎、高橋秀臣、塩谷恒太郎が加わった。第一番に荒川が登壇して、ついで蔵原が立って熱弁をふるいだしたが、たちまち臨監の席から、
「弁士注意!」
と、今鉄平が、佩剣の柄をにぎり威厳を装って叫んだ。蔵原はぐっと警部の方へむき直り、眥を釣りあげてどなりつけた。