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Japanische Klassiker mit Furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme

Aozora Bunko

「おい新田、お前はひどいことをするじゃないか」

と、ガスの中から、火星人はおかしそうに言った。その声を聞いて、先生はおやっと思った。その声は、たしかに聞きぼおえがある!

「はてな?」

と、先生は言った。

「はてなも何もないよ。わしじゃないか」

と、黄いろいガスの中から出て来たのは、外ならぬ蟻田博士の顔だった。

「ああ、博士。やっぱり博士だったのですか」

「そうだ、わしだよ」

「でも、わたしは、たしかに火星人の姿を見かけたのですが……」

「わははは、まだまじめくさって、そんなことを言っているのか。あれはわしじゃよ。火星人の姿をしていただけじゃ。ほら、ここに衣裳があるのだ」

と、博士は、黒いマントや黒い帽子を手でさし上げた。

「どうしたのですか、博士。なぜ火星人の姿などをなさるのですか」

「お前もずいぶん血のめぐりの悪い男だなあ。火星兵団のそばへいくには、こっちもやはり火星人の姿をしていかなくちゃ、向こうはゆだんをしないではないか」

「なるほど」

「さあ、お前も早くこの衣裳をつけて、火星人に化けるのだ。ほら、ここにある」

と、博士は別の衣裳を先生の方にさし出した。

「ああ、そうでしたか。