Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
では、親類の方ですね」と、かの青年は、ひとり合点をして、「それなら話してあげましょう。千蔵さんは、ゆうべ火柱にひっかけられて、大怪我をしたのですよ」
「えっ、火柱ですか? 火柱というと……」
「火柱というと、火の柱です」
と、青年団服の男は、わかったような、わからないようなことをいった。
「ああ、火柱がどこに立ったのですか」
「天狗岩という岩が、湖の上に出ているのです。すぐその側から、びっくりするような大きな火柱が立って、そばにいた千蔵さんがやられてしまったんですよ」
新田先生は、道行く人の話を聞いてびっくりした。千二の父親が、ゆうべ火柱でやられたというのだ。
「はてな、天狗岩というと、聞いたような名だぞ」
先生は、千蔵の家へ急ぎながら、道々考えた。
天狗岩とは?
(そうだ。千二くんに聞いたのだ)
やっと先生は、天狗岩のことを思い出した。千二が、その天狗岩の上に、ふしぎな光をはなつ塔のようなものが立っているのを、見たと言っていたが、その天狗岩だ。
また、千二は、天狗岩の上へのぼっていって、そこで怪しい生物と、組打をやったと言っていた。その生物と、組合ったまま、岩の上からころがり落ちて、湖にはまった。