Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme

Aozora Bunko

家の方は合同はしていても内容は個人経営の部分もあって、達ちゃんの代理は山崎の峯雄さんがやってくれるそうです。さもないとYという人が自動車をつまりは自分のかせぎのために使うということになるのだそうです。やはり二台のままやって行って見るそうです。あとで買ったフォードは中古で、五千いくらかだそうですが、これは無理をして買ったのではないから楽なじゃありますよ、とのことです。これが借金になっていないのは大助りね。半年、今の稼ぎがつづけばいいそうです。〔略〕

輝は可愛いわ。私は、あらと心の内におどろくのよ、あなたに似ていると感じて。そして実に可笑しく思うの。友ちゃんは友ちゃんで、あらと思うところがあるのでしょうし、お母さんはお母さんでやはり俤をそこに認めて一層可愛くお思いになるのでしょう。こういうところ、滑稽で面白いわねえ。三代に亙る女性たちの生活だけれど、そういう点では執拗に妻たちであるのね。

実際私は友ちゃんを思いやるわ。当分、どこへ行っても(うちじゅう)どうしても感じる空虚の感じは、友ちゃんの場合痛切にむき出しでしょうから。輝がいて仕合わせだけれど、只、それはまぎれるだけでね。