Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme

Aozora Bunko

釣好きにもガソリンのないことは大打撃で、この頃は船頭が「手漕ぎなんか可笑しくてやれませんや」という習慣になってしまっているから、紀さんなんかもちっとも出られないらしい様子です。

北欧の気候について。雪よ雪よ北の雪よ、程よいときにどんどん降りつもれ。程よいときに、どしどしと雪崩れてとけよ。春の膝までの泥濘にとけよ。

隆治さんが、あなたの手紙なんかを、どんなに心にかみしめているかとよく思います。私の方へは一寸ここ暫く来ません、或はどこかに動いたのではないかとも思いますが。

多賀ちゃんからきょう手紙来。九日の午前二時とかに立って福岡へゆきました。病院の東門前の泉屋という旅舎です、母さんと。そして、やはり手術した方がいいと云われたそうです。旅舎にとまっているの気の毒だけれど、一寸知り人がないものだから、あの方面には。あなたもよくその辺は御存じとかいてありました、そうなわけね、野原のおじさんのときのことで。どの位入院しなければならないのか、出来たらいくらか送ってやりたいけれど、こちらは何しろ目下岩波『六法』、三笠の本がはかどらないでいるという有様で、笑止千万よ。