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Japanische Klassiker mit Furigana

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いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

二十二

荻生さんは清三のつねに悲しそうな顔をしているのを心配した。

後の月は明るかった。裏の林に野分の渡るのを聞きながら、庫裡の八畳の縁側に、和尚さんと酒を飲んだ。夜はもう寒かった。轡虫の声もかれがれに、寒そうにコオロギが鳴いていた。

秋は日に日に寒くなった。行田からは袷と足袋とを届けて来る。

二十二

小畑から来た手紙の一。

今日、ある人(しひて名を除く)から聞けば、君と加藤の妹との間には多少の意義があるとのことに候ふが、それはほんたうか如何、お知らせくだされたく候。

先日、加藤に会ひし時、それとなく聞きしに、そんなことは知らぬと申し候。けれどこれは兄が知らぬからとて、事実無根とは断言出来難しなど笑ひ申し候。君にも似合はぬ仕事かな。ある事はありてよし、なきことはなくてよし。一臂の力を借さぬでもないのに、なんとか返事ありたく候。

加藤の浮かれ加減はお話にもならず、手紙が浦和から来たとて、その一節を写してみてくれろといふ始末、存外熱くなりておれることと存じ候。

秋寒し、近況如何。

手紙の二。

お返事難有う。

そんなことをしていられるかどうか考えてみよとのご反問の手厳しさ。