Japanische Klassiker mit Furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme
君の心はよくわかった。けれど、「あんなおしゃらくは嫌ひだ」は少しひどすぎたりと思ふ。あの背の高い後ろ姿のいいところが気に入る人もあるよ。またあの背の高いお嫌ひな人が君でなくってはならなかったらどうする。
「嫌ひだ」と言うたからとて、さうかほんたうに嫌ひだったのかと新事実を発見したほどに思ふやうな僕にては無之候。かう申せばまた誤解呼はりをするかもしれねど、簡単に誤解呼はりをする以上の事実があるのを僕は確かな人から聞いたの故だめに候。
この次の日曜には、行田からいま一息車を飛ばしてやって来たまへ。この間、白滝の君に会ったら、「林さん、お変りなくって?」と聞いていた。また例の蕎麦屋でビールでも飲んで語らうぢゃないか。小島からこの間便りがあった。このごろに杉山がまた東京の早稲田に出て行くさうだ。歌を難有う。思はんやさはいへそぞろむさし野に七里を北へ下野の山、七里を北といへば足利ではないか。君の故郷ぢゃないか。いつか聞いた君のフアストラヴの追憶ではないか。
手紙の三。
君の胸には何かがあるやうだ。少なくともこの間の返事で僕はさう解釈した。解釈したのが悪いと言はれてもこれもしかたがなしと存じ候。