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Japanische Klassiker mit Furigana

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いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

今日は少なくとも一生のうちで新しい生活にはいる記念の第一日である。小説ならば、編が改まるところである。で、かれは頁の裏を半分白いままにしておいて、次の頁から新たに書き始めた。

四月二十五日、(弥勒にて)……

一頁ほど簡単に書き終わって、ついでに今日の費用を数えてみた。新郷で買った天狗煙草が十銭、途中の車代が三十銭、清心丹が五銭、学校で取った弁当が四銭五厘、合計四十九銭五厘、持って来た一円二十銭のうちから差引き七十銭五厘がまだ蝦蟇口の中に残っていた。続いて今度ここに来るについての費用を計算してみた。

25.0…………………………認印

22.0…………………………名刺

3.5…………………………歯磨および楊子

8.5…………………………筆二本

14.0…………………………硯

1,15.0…………………………帽子

1,75.0…………………………羽織

30.0…………………………へこ帯

14.5…………………………下駄

――

4,07.5

これに前の七十銭五厘を加えて総計四円七十八銭也と書いて、そしてこの金をつくるについて、父母の苦心したことを思い出した。わずか一円の金すら容易にできない家庭の憐むべきをつくづく味気なく思った。