Japanische Klassiker mit Furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme
「少しは読んでみましたけれど、どうもおもしろくなくって困るんです」
「どうも教授法も実地に当たってみなくってはおもしろくないものです。やってみると、これでなかなか味が出てくるもんですがな」
学校教授法の実験に興味を持つ人間と、詩や歌にあくがれている青年とがこうして長く相対してすわった。点心には大きい塩煎餅が五六枚盆にのせて出された。校長の細君は挨拶をしながら、顔の蒼白い、鼻の高い、眉と眉との間の遠い客の姿を見て、弱々しい人だと思った。次の間では話をしている間、今年生まれた子がしっきりなしに泣いたが、しかし主はそれをやかましいとも言わなかった。
襁褓があたりに散らばって、火鉢の鉄瓶はカラカラ煮え立っていた。
中学の話が出る。師範校の話が出る。教授上の経験談が出る。同僚になる人々の噂が出る。清三は思わず興に乗って、理想めいたことやら、家庭のための犠牲ということやらその他いろいろのことを打ち明けて語って、一生小学校の教員をする気はないというようなことまでほのめかした。清三は昨日学校で会った時に似ず、この校長の存外性質のよさそうなところのあるのを発見した。