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Japanische Klassiker mit Furigana

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いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

と思ってかれは身を起こした。

丹頂の鶴、たえず鼻を巻く大きな象、遠い国から来たカンガルウ、駱駝だの驢馬だの鹿だの羊だのがべつだん珍らしくもなく歩いて行くかれの眼にうつった。ライオンの前ではそれでも久しく立ちどまって見ていた。養魚室の暗い隧道の中では、水の中にあきらかな光線がさしとおって、金魚や鯛などが泳いでいるのがあざやかに見えた。水珠がそこからもここからもあがった。

鴎や鴛鴦やそのほかさまざまの水鳥のいる前のロハ台にかれはまた腰をおろした。あたりをさまざまな人がいろいろなことを言ってぞろぞろ通る。子供は鳥のにぎやかに飛んだり鳴いたりするのをおもしろがって、柵につかまって見とれている。しばらくしてかれはまた歩き出した。鷹だの狐だの狸だのいるところを通って、猿が歯をむいたり赤い尻を振り立てているところを抜けて、北極熊や北海道の大きな熊のいるところを通った。孔雀のみごとな羽もさして興味をひかなかった。かれははいった時と同じようにして出て行った。

東照宮の前では、女学生がはでな蝙蝠傘をさして歩いていた。パノラマには、古ぼけた日清戦争の画かなんかがかかっていて、札番が退屈そうに欠をしていた。