Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
Lesen Sie 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.583 Zeichen · 149 Bildschirme
そこでお松さんから貰い溜めてあった欠け皿や茶碗を持出し、先生の型の見よう見真似で据物の真似事をしていたのです、――という訳で、べつにそのほかには何も仔細があるの何のという訳ではございません。それどころか、こんなことが皆様に知れるとまたいじめられますから、どうか内証にしておいて下さいまし」
「それでは、どうしても本当のことを打明けては下さらないのですか」
「打明けると言えば、いま申し上げただけでぎりぎり結着、これ以上は逆さに振って絞っても出る物はございません。どうか内証にお願い致します。でないと本当に困りますので、えへへへへ」
突拍子もなく笑いだす馬鹿らしさ。椙江はじっと相手の顔をみつめていたが、やがて踵を返すと物をも言わず母屋の方へ立去った。
「お嬢さま、もし――お嬢さま」
又平は驚いて呼んだが、
「――へっ」
と首をすくめ、「何が御機嫌に障ったのだろ、何か悪いことでも言ったかな」
困ったように、椙江の後ろ姿を見送っていたが、これもやがて紙燭を消して自分の小屋の方へ去って行った。
椙江は「下郎に身をやつしているが、本当は名ある武士に違いない」と言った。しかし又平の様子はどこまでも、「半化け」