Japanische Klassiker mit Furigana
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はんにゃしんぎょうこうぎ
般若心経講義
高神 覚昇
Lesen Sie 般若心経講義 (はんにゃしんぎょうこうぎ) von 高神 覚昇 (たかがみかくしょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.121 Zeichen · 213 Bildschirme
舎利弗の転向
という意味を知らないと、どうしても空ということが把めないのです。ところで、まず本文のはじめにある「舎利子」ということですが、これはむろん、人の名前です。釈尊のお弟子の中でも智慧第一といわれた、あのシャーリプトラ、すなわち舎利弗尊者のことです。いったいこの舎利弗は、もと婆羅門の坊さんであったのですが、ふとした事が動機で、仏教に転向した名高い人であります。
舎利弗の転向 ある日のこと、舎利弗が王舎城の市中を歩いている時です。偶然にも彼は釈尊のお弟子のアシュバーヂットすなわち阿説示というお坊さんに出逢ったのです。そしてその阿説示から思いがけなく、次のごときおどろくべき真理の言葉を聞いたのでした。
「一切の諸法は、因縁より生ずる、その因縁を如来は説き給う」
というのがそれです。今日の私どもには、なんでもない平凡な言葉としか聞こえませんが、さすがに舎利弗には、この「因縁」という一語が、さながら空谷の跫音のごとくに、心の耳に響いたのでした。昔から仏教では、この一句を「法身偈」または「縁起偈」などといっていますが、彼はこの言葉を聞くなり、決然として、永い間、自分の生命とも頼んでおった、婆羅門の教えをふり捨てて、ただちに心友の目連尊者といっしょに、釈尊のみ許に馳せ参じ、ついに仏弟子となったのであります。