Japanische Klassiker mit Furigana
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はんにゃしんぎょうこうぎ
般若心経講義
高神 覚昇
Lesen Sie 般若心経講義 (はんにゃしんぎょうこうぎ) von 高神 覚昇 (たかがみかくしょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.121 Zeichen · 213 Bildschirme
茶人の風雅
身辺のあらゆるもの、自然のあるがままの姿を、あるがままに生かさんとするところに、茶道の妙趣があるように思います。茶道といえば千利休についてこんな話が伝わっています。
茶人の風雅 ある日のこと、利休は、その子の紹安が、露地を綺麗に掃除して、水を撒くのをジット見ていました。紹安がスッカリ掃除を終わった時、利休は、
「まだ十分でない」
といって、もう一度仕直すように命じたのです。いやいやながらも二時あまりもかかって、紹安は、改めてていねいに掃除をし直し、そして父に向かって、
「お父さん、もう何もすることはありません。庭石は三度も洗いました。石燈籠や庭木にも、よく水を撒きました。蘚苔も生き生きとして緑色に輝いています。地面にはもう塵一つも、木の葉一枚もありません」
といったのです。その時、父の宗匠は厳かにいいました。
「馬鹿者奴、露地の掃除は、そんなふうにするのではない」
といって叱りました。こういいながら茶人は、自分で庭へ下りていって、樹を揺ったのです。そして庭一面に、紅の木の葉を、散りしかせたのでした。茶人がまさしく求めたものは、単なる清潔ではなかったのです。