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Japanische Klassiker mit Furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

僕ははたから応援です。『内藤、しっかり! 内藤、しっかり!』って。ねえ内藤君、きこえたろう?」

「はあ」

「きみも一生懸命だったが、僕も一生懸命だった。その中に尾沢は鼻を打たれて、鼻血がドクドクドク……」

「よしてちょうだい」

と妙子様から故障が出た。

「ふいてもふいても、ダラダラダラダラダラ」

「照彦!」

と奥様は鶴の一声。照彦様はだまってしまった。

喧嘩の物語は学習室でくりかえされた。気の荒い照常様が興味を持って、

「照彦、内藤がどんな風にやったか初めから話せ」

と命じたのだった。

「えらい」

と照正様も所々で感心した。

「痛快痛快! 内藤、強いんだなあ、きみは」

と照常様は大喜びだった。

「もうやりません」

と内藤君は謙遜した。

「なあに、かまうものか、照彦にからかう奴があったら、皆やっつけてしまえ。僕が柔道の手を教えてやる」

と照常様は奨励した。

学監の安斉先生は奥様のご注意で、後刻、

「内藤君、ちょっと」

と呼びにきた。正三君は学監室へついていって、

「申しわけありません」

とうなだれた。

「いや、察しています。平民の学校はこれだからいけないのです」

「…………」