Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

内藤君、目をつぶってください」

と頼んで、黒須先生は数学に使った紙のはしに「動物園の河馬」と鉛筆で書いた。

「嫌疑がかかるから、僕も目をつぶってやります。内藤君、きみもそのまま答えたまえ」

とことわって、照常様は、

「インプインプ、黒須先生がなにをおさしになった?」

「…………」

「動物園にいるものだ」

「お教えになっちゃいけません」

と黒須先生は目を見はっていた。

「虎か?」

「違います」

「ライオンか?」

「違います」

「象か?」

「違います」

「熊か?」

「違います」

「河馬か?」

「そうです」

と正三君は目をつぶったままあてた。

「恐れいりました」と黒須先生は降参した。

「内藤君、教えてくれたまえ」

とさっきから羨ましそうにしていた照彦様が引っぱった。

「照常様、申しあげてもよろしゅうございますか?」

「僕が説明する。先生、これは内藤君のいわゆる黒術です」

「黒術と申しますと?」

「黒いものの後が本物です」

「ははあ」

「河馬は熊の後でしたろう?」

「なるほど」

「ブラック・アートすなわち黒後です」

と照常様は得意だった。

「英語でしゃれをいったね。あっぱれあっぱれ」

と照正様がほめた。皆大笑いをして、有本先生が、