Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme
さきに述べしがごとく、人相も家相もいくぶんの真理を含み、決して全部を否定すべきではない。そのうちには大いに採用すべき点もあるが、これと同時にシナ伝来の妄説が加わっておる。この点から眺めても、利害相半ばすと申してよろしい。その上に、これを信ずる人はみだりに妄信を起こし、案外の不利を招くことがある。余が先年、家相家に向かい、「西洋にては家相の吉凶を問うことはない。しかるにその家富み、その国盛んなるはいかん。東洋は家相の吉凶をたずね、吉相を見てこれに住するけれども、家も国も、ともに貧弱なるはいかん」と詰問したれば、家相家が申すには、「わが国内にても、家相に頓着せざる人にてその家の栄ゆるところがある。かかる家について取り調べてみるに、知らずして自然に家相の道理にかない、吉相を得ておる。それゆえに、西洋にても家相を知らずして、自然に吉相を得ておる家が多いに相違なかろう」との答えであった。もし、果たして家相に頓着せざる西洋の方に、自然に家相にかなった家が多いとすれば、むしろ家相はなくてもよいということに帰着するであろう。要するに、人相、家相の類は利害相半ばするも、これを信じて、かえって惑いを起こし不安を抱くようになる。