Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
こういう証拠を見ては、もう、ほうっておくわけにはいきません。おとうさんは、すぐに警察へ電話をかけて、ことのしだいを知らせました。
その電話をきいて、警察でもへんだと思いましたが、賢吉君のおとうさんは、大きな会社の重役をつとめている、町でも有名な実業家でしたから、まさかでたらめではあるまいと、とりあえず三人の警官が自動車をとばして賢吉君のうちへやってきました。そして、うちの中と庭とを、くまなくしらべましたが、窓のツメのあとと、庭の足あとのほかには、なにも発見できませんでした。
それでは、うちの外まわりを、しらべてみようというので、三人の警官がへいの外の、暗い町を歩いていますと、むこうのほうから、おそろしいいきおいで、かけて来る男の姿が見えました。なにものかに追いかけられているように、いちもくさんに走ってくるのです。
「きみ、どうしたんだ。」
ふしんに思って声をかけると、その男は三人の前で立ちどまりました。
「あ、おまわりさんですね。たいへんです。おそろしいやつが、マンホールの中から、出てきたのです。」
息をきって、またにげだしそうにしています。どこか近くの店の店員らしく、ジャンパーを着た若い男です。