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Japanische Klassiker mit Furigana

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いさん

銀座復興 他三篇

水上 滝太郎

Lesen Sie 銀座復興 他三篇 (いさん) von 水上 滝太郎 (みなかみたきたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.579 Zeichen · 82 Bildschirme

Aozora Bunko

下では梵妻と娘が茣蓙の四隅を持ち、上からちぎって落す柿を受けていた。老僧も監督するような形で、懐手をしながら日向に立って眺めていた。

おときはかかりあいになるのを惧れて、障子の中で針仕事をしながら、時々隙間からのぞいて見た。余程たって、何かがやがや話しながらみんなの足音が入まじって庫裏の方へ引上て行った後で、障子をあけて縁側に出て見たら、無数に赤く日に光っていたのが、ひとつ残らず、もぎとられていた。

銀行から帰って来た新吉は、寺の門を入ると直に、柿の梢の荒らされたのに気が付いた。時が来て、熟し切って土に落たのとは違って、人間の手が無理にもぎとったためか、一層いたましく見えるのであった。

「どうしたんだろう、みんな柿をとっちゃったのかしら。」

出迎えたおときの顔を見るや否や、面白くない様子で訊いた。

「ええ、又子供達が荒らしに来たものですから、お寺の人が総出でとってしまったんです。若い坊さんがてっぺんまで登って、枝なんか惜気もなく折って下に落していました。」

いいつけ口をする時の早口で、おときは昼間の光景をつぶさに描写して見せた。

「渋をぬいて喰べる気かなあ。