Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

「お前がいう通り、お栄は性根の太い女なら、何んだって三年の間半兵衛のところに一緒にいたんだ。親娘ほど年が違う上に近ごろでは唯の質屋の亭主じゃないか。力づくでも金づくでも、お栄のような浮気者を引っつけては置けなかったはずだ」

平次はいよいよ大事な問いに辿り着いたのです。

「三年と申しても、一昨年の暮からですから、正味一年半ぐらいのものでございます。それに、お栄は何にか見込んだ山でもあったのでございましょう、何にかの折に顔を合せると、――親方何時までケチな芸人暮しをしているんだ、私などは近いうちにまとまったものを握る当てがあるから、しばらくあの陰気臭い半兵衛のところに我慢しているが――などと申しておりました」

「まとまったものとはなんだ」

「そこまではわかりませんが、兎に角たいした鼻息でございました」

これだけではたいして要領を得ませんが、お栄が近江屋半兵衛のところにいたのは、恐らく一万二千両の御用金に関係するだろうことは、最早疑いの余地もありません。

「親分、このまま帰るんですか」

明石五郎八の家を出ると、八五郎は不足らしく平次に突っかかるのでした。

「あの狭い家だ、何処へも人間一人隠せないよ。