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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

それが済んだのは一刻過ぎの未刻(二時)ごろ、引渡しが無事に終って、五つの二千両箱は、尾張家の五つのつり台に納められ、つり台一つ一つに、選り抜きの五人の侍が、襷を掛けた上に、この暑いのに羽織を着て、真に果たし眼で、八方をにらみすえながら組屋敷の門を出たのです。

万々一これに仕掛けて、一万両を奪い取るとしたら、名もなき草賊どもは、百人掛っても鎧袖一触でしょう。さすがに御三家の随一六十一万九千石の威勢は目を驚かすものがありました。

先頭は大橋要人、殿りは鈴木倉之進、その中に挾まれた五つのつり台は、深々と油単を掛けられ、五人の猛者に護られて、静々と中ノ橋に掛ります。

行列が橋の中程へかかったころ、

ドドドド……ドーン、凄まじい大音響が起ると、橋の下から渦を巻いた煙が五つのつり台に積んだ、一万両の荷物を包むのです。

「それッ」

「油断すな」

二十五人の猛者は、刄の反を打って身構えました。が爆音はそれっきりで後が続かず、煙もフラフラと宙に消えて行きます。

「騒ぐな。相手の仕掛けはわかっている。多寡がこけ脅しだ、構わず行列をやれッ」

流石に大橋要人は、相手の企らみの底を見通して、高らかに叱※(「口+它」