Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

柄の小さい小僧で、一寸見ると十三、四としか見えませんが、肉づきの確りしたところや、顔の表情の単純でないところ、明るい光線の下で見ると、鼻の下に薄黒く生毛の生えているところなどどうかしたら十五、六になるかもわかりません。

「今朝この死骸を一番先に見つけたのはだれだえ」

平次の問いは順当で常識的でした。

「私でした。昨夜金沢町で泊って、忘れものがあったので、けさお栄さんにそういって帰って来ると、入口の戸が開いて、中で叔母さんが殺されていたんです」

「で?」

「私は驚いて石原の利助親分のところへとんで行きました」

定吉の説明はハキハキしております。

「昨夜、お前が金沢町の近江屋で泊ったのはたしかだろうな」

「え、八五郎親分がよく御存じで」

まだ近江屋に泊っている八五郎が証人では、その上追及のしようがありません。

平次は死骸の側に寄って、軽く拝んでから、念入りに調べ始めました。

青脹れの醜い女――四十七、八にもなるでしょうか、その死骸はまた一段と不気味ですが、幾らか浮腫んでいるのは、縊れて死んだ者にある特徴です。よく見ると若い時は白粉を濫用した皮膚で、眼の縁の黒い欝血も、悪い稼業のために健康を滅茶滅茶にした証拠とも見られるでしょう。