Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

青脹れの不気味な腕ですが、その肩から三寸ほどのところに、何やら青黒いものが見えているではありませんか。

「あっ、賽の目」

八五郎もあごを持って来ました。

お里の死骸の二の腕には、彫ったばかりといった青黒い筋彫りで、一寸四方ほど賽形の角の中に、一点小豆粒ほどの目が彫ってあるではありませんか。

「八、これをよく見て置け――お前の身体に、彫り物があるなら比べて見るが宜い。色合いや、針の跡など――よいか、死骸は葬るか焼くかして、この彫り物も見られなくなるだろう、俺とお前の眼が何よりの証拠だ」

平次は不思議なことをいうのです。

「これで斑組の六人男は皆んな死んでしまったわけですね、親分」

平次とガラッ八は、一応調べが済むと、定吉の家を引揚げて、両国の方へ歩いておりました。

「お前はそう思うか」

「宇津の谷峠で二人死んで、あとの四人は近江屋の半兵衛と、定吉の父親定五郎と、近江屋の番頭宇八と、それから定五郎の妹のお里でしょう。それで一から六まで、彫り物の賽の目がそろったわけじゃありませんか」

八五郎はでっかい手を出して、指などを折って勘定しております。

「すると、だれがその四人を殺したんだ。