Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme
俺は本所でお前と別れて、定吉の行方を捜していたんだ」
「ヘエ、あの小僧がね、――あれはまだ子供じゃありませんか」
「お前もそう思ったのか、俺も最初はそう思い込んだから、とんだ間違いをしてしまったよ。あの定吉という小僧は、十三や十四じゃない。背こそ低いが、身体は出来ているし、鼻の下に薄髯まで生えていたよ、あれはどうしても十七か十八にはなるだろう」
平次は大変なことを見抜いていたのです。
「驚いたね、あの小僧が十七、八ですか、ヘエ」
感に堪える八五郎に、平次はこう冠せて話して行くのでした。
「男の子の一番危ない年ごろだ。その上あの定吉という小僧は、生れながらの恐ろしい心を持っているよ。お栄のような男を玩具にすることを何んとも思わない、女にはこの上もない結構な道具だ」
「ヘエ」
「それから、まだ驚くことがある。殺された定五郎は定吉の父親に違いないが、お里は叔母でも何んでもない――あれは定五郎の妹といい触らしたのは真っ赤な嘘で、実は定五郎の妾か何んかだったんだ」
「――」
「定五郎が殺された時、あんなに泣いていた定吉が、お里が死んだ時はケロリとしていたし、お品さんに聞くと、お里と定吉とは恐ろしく仲が悪かったそうだ。