Japanische Klassiker mit Furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか日記 (あおべかにっき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.334 Zeichen · 76 Bildschirme
その時二人は唯目礼して、風に揺れる草の中で別れて了う。その一景はいつまでも私の頭を去らなかった。私が漁夫の生活に心を惹かれたのは実に此の作品が一つの起因をなしていたと云っても宜いだろう。
今度原作を読んでみて、その優れていることを更に強く感じた。「氷島の漁人」は良い芸術である。私は金が出来たら是非北海道の北端地方へ出掛けたいと思う。ああ、よき一日だった。ロティの霊の上に平安あれ。
今日も何もしなかった。静かな暖かい一日だった。幸保と云う水夫の病気で医者へ行ってやったりした。ボスを連れて「沖」を歩いた。土堤は全く春で、草萩は花盛りである。晩景に汽船の上で水夫が二人激しい喧嘩をした。片方の芳公と云うのが「ハッカ」と称える長い棹の先に鳶口のついたので片方を「叩き殺」しそこなった、大変に殺気立ったものだった。今夜は七日の上弦月、朧夜である。静かに、つつましく寝よう。今まで高梨夫妻と旅の話に興じていた。風もない静夜だ。佳き夢があるように、神よ御心の儘にならしめ給え。(二五八九、四、一七)
な・つが「近代生活」誌の同人として
新しい作品をどしどし発表している
を・きは菊池寛経営の雑誌に