Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
ゴリラと大ワシ
ゴリラと大ワシ
マユミさんは、もう生きたここちもありません。いまにとびかかってきて、さっきの大トカゲのように、まっぷたつにひきさかれるのかと思うと、いまにも気がとおくなりそうでした。
ゴリラは、黄色い歯をむきだして、にやにやと笑いました。いや、笑ったのではないのでしょうが、そんなふうに見えたのです。そして、毛むくじゃらの両手を、ニューッとのばして、マユミさんをつかまえようとしました。
そのときです。ピューッと、むこうのまっ黒な空から、恐ろしい風がふいてきました。立ちならぶ大きな木の枝やつるが、魔女の髪の毛のように、いっぽうへなびきました。
サーッという音が聞こえました。なにか恐ろしく大きなものが、空からふってきたのです。
あんまり大きいので、はじめはなんだかわかりませんでしたが、それは、一羽の巨大なワシでした。かたほうが二メートルもあるような、大きな羽をひろげて、風をきって、舞いおりてきたのです。ゴリラは、マユミさんから目をはなして、ギョッとしたように、空を見あげました。大ワシのほうでも、人間のマユミさんなんかには目もくれません。まっしぐらにゴリラをめがけて、つっかかってきたのです。