Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まほうにんぎょう

魔法人形/サーカスの怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme

Aozora Bunko

その部屋の前には、ひとりのサーカス団員が、イスにかけてがんばっています。

「いま、骸骨男から電話がかかってきた。もうここへひっこしたことをしっている。ゆだんはできないぞ。しっかり、番をしてくれ。だが、子どもたちは、だいじょうぶだろうな。」

「だいじょうぶです。窓には鉄ごうしがはまってますから、そとからは、はいれません。入口はこのドアひとつです。ほら、聞こえるでしょう。歌の声が。正一ちゃんも、ミヨ子ちゃんも、元気に歌をうたっていますよ。」

「うん、そうか。」

笠原さんはドアをひらいて、ちょっと、中をのぞくと、安心したようにうなずいて、

「だが、わしはこれから、サーカスのほうへ出かけるから、あとは、くれぐれもたのんだぞ。いいか。」

「はい、三人でかわりあって、じゅうぶん見はっていますから、ご心配なく。」

団員は、さも自信ありげに答えるのでした。

笠原さんは、そのまま出かけていきました。サーカスは夜までやっていますから、帰りはおそくなるでしょう。

その日の四時ごろのことです。西洋館の門の前に、一だいのトラックがとまって、ふたりの男が、電柱ほどもある太い棒のようなものをトラックからおろし、それをかついで玄関へやってきました。